北欧の冬の日
窓から見える色
外側の滑らかなマットと、内側の光沢のある質感。
2012年に製作したVågから5年ぶりの磁器を使ったシリーズは、スタンダードで使い勝手の良いものを開発したいと考えました。
磁器素材の良いところは吸水性がなく衛生的で、薄く成型しても丈夫なところにあります。
Frostシリーズは持ちやすく、盛り付けやすく、器同士の重なりが良いこと。食器づくりの基本に素直に設計しました。
薄く設計しやきあげるにはとても苦労しました。
そしてもうひとつの挑戦。色と質感への挑戦です。
塗り分けという昔からよく使われる器の色つけ技法。内側と外側の色が違うこと。その色に氷の膜のような質感を目指しました。
内側と外側で質感の違う釉薬を施してしまうと、膨張の差から貫入というヒビが入ってしまったり、割れてしまうこともあります。
それでは普段使いの器にはなりません。
Frostシリーズは膨張率の同じ釉薬を両面に使って焼き上げ、あとから質感を与える工夫をしました。
1330℃の高温で焼かれた磁器へ、柔らかな質感と色彩が特徴です。
スウェーデン語で「霜」という、ポトペリーのシリーズへ新しい仲間が加わりました。
立ち上がりのあるプレートはパスタ、カレー、サラダとご使用いただけるシーンが広く普遍的なサイジングになっています。
Φ230×H40mm